「故郷」
多くの人にとって、生まれ育った土地であり、家族が住むところ。
沢山の大切な思い出と共に精神的なよりどころになるところ。
一方で、自分では選ぶ事できず、与えられる場所。
然としており、変わることがないところでもあります。
○○ニュータウン造成、駅前の再開発、大型ショッピングモール出店などで景色が変わることもありますが、殆どの場合、行政主導やビジネス優先で、住民がその変化に大きく関与することはない(できない)。
多くの人は、故郷を大切に思いつつもその変化には鈍感で、その様を傍観する事が多いのだと思います。
そして、私もその一人です。
先日、NHKでまちづくりに関する特集が放映されました。
映し出されているのは、失われた故郷を「再生」するのではなく、住民主体の「創造」。
まさに街が消失した被災地だから出来る試みだと思います。
住民にとっては、何処に何を置くと言う街の機能より、どんな故郷にしたいかが大事で、
それを行政等と共に決めてくプロセスは、やはり被災地でしか出来ないのでしょう。
そこに住む方々にとって故郷は、授かったものではなく自分たちで作っていくところ。
未来に残していく大切な場所になったのだと思います。
まちづくりの最先端。
このチャレンジは将来の日本にも意味あるものだと思いました。
参考出展
NHK クローズアップ現代 2014年9月16日放送
復興コンパクトシティ
~被災地が描く未来のまち~
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3551.html
※以前のブログにも書いた山元町の新山下地区が紹介さいてます。
NHKスペシャル 2014年9月27日放送
シリーズ東日本大震災
私たちの町が生まれた
~集団移転・3年半の記録~
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2014/0927/