昨日は成人式でした。
新成人の皆様、おめでとうございます。
震災当時中学3年生だった子供達が成人を迎えました。
テレビには紋付を着た青年が被災した地元の成人代表として、新成人の言葉を述べてました。
彼の事は仕事を通じて知っています。
仕事ではまだ頼りない所もあるのですが、真っ直ぐ取り組む姿勢と時折見せる年相応の仕草や言葉使いに好感を持てる真面目な好青年です。
その式で彼は、壊れた腕時計をしていました。
震災で亡くなったお父様の形見だそうです。
インタビューにそう答え時計を見つめる彼の顔は、今まで見たこと無い凛とした表情をしていました。
今度会うときは、大人の男として向かい会いたいと思いました。
少年が大人になる時間は被災地にも確実な変化をもたらしています。
かさ上げが進み、道路がつながり、新しい街が出来ました。
復興が進む一方、変化は風化と忘却を一緒に連れてきます。
そして、世界では優しさや思いやりを忘れてたかのように、激しい争いが起きている。
一番多感な時期を震災と共に過ごした新成人達には、その先に何を見ているのでしょうか。
KANが「すべての悲しみにさよならするために」で
「優しさの意味 間違がえぬように
君の隙間をうめて行こう
君が笑う時 君が悲しむ時
そのすべてを 受けとめてたい」
と歌ってます。
大切な人へ想いを綴ったフレーズは、彼らを待ち受ける幾多の困難にたいする姿勢を示しているように思えます。
彼らが作る未来が優しい世界である事を願って止みません。
優しさの意味を間違がえませんように。